オンライン授業の扱いは出席か出席停止?もし出席停止でも心配無用です
2021/09/24
2021年9月1日…コロナ禍の真っただ中、夏休みが明けました。
コロナのデルタ変異株が猛威を奮い
学校での感染が急激に増えてきています。
このため、学校は様々な対策を試みています。
夏休みを延長している学校もあれば
分散登校で自宅でオンライン授業を受ける場合もあります。
自宅でオンライン授業を受けると欠席にはならないことは間違いありません。
休みたくて休んだのではないからです。
では、オンライン授業は「出席」か「出席停止」か?
それは自治体によって扱いが異なります。
「出席停止」とは聞き慣れない言葉です。
この言葉だけで、不安になる保護者の方も多いでしょう。
しかし出席停止扱いでも心配無用ですので、ご安心ください。
その理由を用語解説を含め、分かりやすく解説します。
1. 欠席とは
欠席とは「出席すべき日に欠席」したことです。
欠席日数は高校受験のための調査書に記載されます。
受験生の欠席日数を気にする高校もあります。
中学校で不登校なら、高校でも不登校で卒業困難では、と心配するからです。
つまり受験の合否に影響するかもしれない
だから受験生・保護者が気にするのも当然です。
2. 出席停止とは
出席停止には、次の3つのケースがあります。
忌引
問題行動が原因
感染症の伝染防止
忌引とは親族の葬儀に列席という、やむを得ない事情です。
問題行動で周囲に迷惑をかける生徒が、出席の停止を命じられる場合があります。
インフルエンザやコロナなど感染症も出席の停止を命じられます。
これらに共通するのは、本人の意思ではなく学校を休んだことです。
そのため欠席とは別の扱いにされている、これが出席停止です。
3. 出席停止は入試に影響しない
出席停止は調査書に影響しないのです。
つまり高校受験で不利にならない、ということです。
だから心配無用なのです。
その理由を以下で詳しくご説明します。
3.1 調査書の書き方
調査書には必ず出席日数を記載する欄があります。
例えば10日間休んだなら、以下のような書き方をします。
出席しなければならない日数 200日
欠席日数 10日
もし、出席停止で10日間ほど休んだなら、欠席日数とはせず、以下のように書きます。
出席しなければならない日数 190日
欠席日数 10日
3.2 休んだ理由は重視されない
そもそも調査書に書いてある欠席日数は、合否の判断で重視されないのが実態なのです。
調査書は、受験に不利にならないように「建前で」書かれるものだからです。
例えば実際には不登校で100日休んでも、調査書には「体調不良のため」のように書かれます。
このように書くのは、暗黙の了解のようなものです。
また出席停止について、もし問題行動が原因でも「感染症の伝染防止のため」のように書かれるでしょう。
合否を判定する側もそれをよく分かっています。
だから欠席であれ、出席停止であれ、休んだ理由を重視しないのです。
4. オンライン授業は出席にすべき
文部科学省が2020年6月に出した通知があります。
感染不安で登校しない場合は、「欠席」ではなく「出席停止・忌引等」に含めることができるとしました。
オンライン授業は正規の授業ではなく、「出席」扱いにできないという立場です。
これが理由で、多くの自治体はオンライン授業を「出席停止」扱いにしています。
しかし、自宅でのオンライン授業は出席にすべきです。
実際に福岡市など幾つかの自治体は、オンライン授業は出席扱いにしています。
理由は簡単です。
以下の矛盾が生じるからです。
文科省は、不登校の生徒について、オンライン学習をすれば、校長の判断で「出席」扱いとする通知を出しています。
ということは、以下の大きな矛盾が生じてしまいます。
・不登校の生徒がオンライン授業を受けたら「出席」扱い
・不登校でない生徒がオンライン授業を受けたら「出席停止」扱い
現在は判断が各自治体任せになっています。
しかし、私は文部科学省が率先してオンライン授業を出席と認めるべき、と考えます。
ー コラム ー
入試の合否判定で「休んだ理由」は気にされません。
でも「休んだ日数」が多すぎると、全日制高校は気にするでしょう。
中学校は義務教育なので、いくら休んでも退学になりません。
しかし、全日制高校では「7割出席しないと留年」します。
留年してまで在籍するのは稀であり、大抵は退学します。
つまり高校では不登校が退学に直結するのです。
だから全日制高校によっては、欠席が多いことを理由に不合格にすることが有りえます。
ーーー
通信制高校では年間数日のスクーリングのみが必須です。
だから中学校の欠席日数がいくら多くても合否に無関係です。
その意味でも、通信制高校は不登校生との味方、と言えますね。
5. まとめ
自宅でオンライン授業を受けた場合
多くの自治体で出席ではなく「出席停止」扱いにしています。
しかし、出席停止の日数で受験に不利になることはないのでご安心ください。
調査書で「出席停止」は、欠席ではない「やむを得ず休んで日」とされるからです。
本来、オンライン授業を受けたら出席扱いにされるべきです。
福岡市など一部の自治体は、実際に出席扱いにしています。
そうでなければ、以下の矛盾が生じるからです。
・不登校の生徒がオンライン授業を受けたら「出席」扱い
・不登校でない生徒がオンライン授業を受けたら「出席停止」扱い
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コロナのデルタ変異株が猛威を奮い
学校での感染が急激に増えてきています。
このため、学校は様々な対策を試みています。
夏休みを延長している学校もあれば
分散登校で自宅でオンライン授業を受ける場合もあります。
自宅でオンライン授業を受けると欠席にはならないことは間違いありません。
休みたくて休んだのではないからです。
では、オンライン授業は「出席」か「出席停止」か?
それは自治体によって扱いが異なります。
「出席停止」とは聞き慣れない言葉です。
この言葉だけで、不安になる保護者の方も多いでしょう。
しかし出席停止扱いでも心配無用ですので、ご安心ください。
その理由を用語解説を含め、分かりやすく解説します。
1. 欠席とは
欠席とは「出席すべき日に欠席」したことです。
欠席日数は高校受験のための調査書に記載されます。
受験生の欠席日数を気にする高校もあります。
中学校で不登校なら、高校でも不登校で卒業困難では、と心配するからです。
つまり受験の合否に影響するかもしれない
だから受験生・保護者が気にするのも当然です。
2. 出席停止とは
出席停止には、次の3つのケースがあります。
忌引
問題行動が原因
感染症の伝染防止
忌引とは親族の葬儀に列席という、やむを得ない事情です。
問題行動で周囲に迷惑をかける生徒が、出席の停止を命じられる場合があります。
インフルエンザやコロナなど感染症も出席の停止を命じられます。
これらに共通するのは、本人の意思ではなく学校を休んだことです。
そのため欠席とは別の扱いにされている、これが出席停止です。
3. 出席停止は入試に影響しない
出席停止は調査書に影響しないのです。
つまり高校受験で不利にならない、ということです。
だから心配無用なのです。
その理由を以下で詳しくご説明します。
3.1 調査書の書き方
調査書には必ず出席日数を記載する欄があります。
例えば10日間休んだなら、以下のような書き方をします。
出席しなければならない日数 200日
欠席日数 10日
もし、出席停止で10日間ほど休んだなら、欠席日数とはせず、以下のように書きます。
出席しなければならない日数 190日
欠席日数 10日
3.2 休んだ理由は重視されない
そもそも調査書に書いてある欠席日数は、合否の判断で重視されないのが実態なのです。
調査書は、受験に不利にならないように「建前で」書かれるものだからです。
例えば実際には不登校で100日休んでも、調査書には「体調不良のため」のように書かれます。
このように書くのは、暗黙の了解のようなものです。
また出席停止について、もし問題行動が原因でも「感染症の伝染防止のため」のように書かれるでしょう。
合否を判定する側もそれをよく分かっています。
だから欠席であれ、出席停止であれ、休んだ理由を重視しないのです。
4. オンライン授業は出席にすべき
文部科学省が2020年6月に出した通知があります。
感染不安で登校しない場合は、「欠席」ではなく「出席停止・忌引等」に含めることができるとしました。
オンライン授業は正規の授業ではなく、「出席」扱いにできないという立場です。
これが理由で、多くの自治体はオンライン授業を「出席停止」扱いにしています。
しかし、自宅でのオンライン授業は出席にすべきです。
実際に福岡市など幾つかの自治体は、オンライン授業は出席扱いにしています。
理由は簡単です。
以下の矛盾が生じるからです。
文科省は、不登校の生徒について、オンライン学習をすれば、校長の判断で「出席」扱いとする通知を出しています。
ということは、以下の大きな矛盾が生じてしまいます。
・不登校の生徒がオンライン授業を受けたら「出席」扱い
・不登校でない生徒がオンライン授業を受けたら「出席停止」扱い
現在は判断が各自治体任せになっています。
しかし、私は文部科学省が率先してオンライン授業を出席と認めるべき、と考えます。
ー コラム ー
入試の合否判定で「休んだ理由」は気にされません。
でも「休んだ日数」が多すぎると、全日制高校は気にするでしょう。
中学校は義務教育なので、いくら休んでも退学になりません。
しかし、全日制高校では「7割出席しないと留年」します。
留年してまで在籍するのは稀であり、大抵は退学します。
つまり高校では不登校が退学に直結するのです。
だから全日制高校によっては、欠席が多いことを理由に不合格にすることが有りえます。
ーーー
通信制高校では年間数日のスクーリングのみが必須です。
だから中学校の欠席日数がいくら多くても合否に無関係です。
その意味でも、通信制高校は不登校生との味方、と言えますね。
5. まとめ
自宅でオンライン授業を受けた場合
多くの自治体で出席ではなく「出席停止」扱いにしています。
しかし、出席停止の日数で受験に不利になることはないのでご安心ください。
調査書で「出席停止」は、欠席ではない「やむを得ず休んで日」とされるからです。
本来、オンライン授業を受けたら出席扱いにされるべきです。
福岡市など一部の自治体は、実際に出席扱いにしています。
そうでなければ、以下の矛盾が生じるからです。
・不登校の生徒がオンライン授業を受けたら「出席」扱い
・不登校でない生徒がオンライン授業を受けたら「出席停止」扱い
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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