コロナで増えた不登校、その理由とは│親は子どもにどう接すべきか?
2021/07/30
2020年2月27日。
当時の安倍首相が全国一斉休校を発表しました。
全国すべての小学校・中学校・高校が3月2日から春休みまで臨時休業を、という要請でした。
この日が日本の教育界におけるコロナ禍の始まりでした。
大人も子どもも、日本中に大混乱が生じました。
そして、不登校の数が増えていきました。
このコロナ禍において、なぜ不登校が増えたのか。
その理由を分析していきます。
1. 不登校が増えた実感
不登校の相談が増えた。
これは学校の先生、フリースクールの運営者など
殆どすべての関係者が感じています。
しかし正確な数字をすぐに出すのは困難です。
休校期間や分散登校が長く複雑多岐だからです。
しかし参考になるデータがあります。
日本教職員組合が2020年8月から10月にかけて学校にアンケート調査した結果です。
その結果、全体の23%が「不登校が増えた」と回答しました。
内訳は以下の通りです。
小学校 20%
中学校 24%
高校 28%
2. 2020年9月から急増
2020年3月2日から春休みまでの全国一斉休校。
そのあとの休校・分散登校は自治体により異なる対応となりました。
しかし多くの地域で夏休み直前まで休校・分散登校が続きました。
4月から7月の期間に以下のことが生じました。
■不登校の一時的な解消
休校は「学校に来てはいけない」期間です。
だから休校期間は不登校は生じないのです。
■フリースクールの経営難
フリースクールも休校せざるを得なくなりました。
オンラインコースを除き開店休業の状態となったのです。
■問い合わせの停止
不登校問題が一時的に解消しました。
フリースクールの「見学も出来ない」状況。
このためピタっと問い合わせがなくなりました。
9月以降の期間
全国のフリースクールで問い合わせが例年の5割増となりました。
シンプルに休校が終わり、学校が始まったからです。
その他の多くの理由については以下に述べていきます。
3. 不登校が増えた理由
3.1 家庭環境の変化
休校で子どもが家にいることに加え、親も在宅勤務が増えました。
親子の触れ合いが増えるなど良い面もあるのですが
以下のような多くの問題も生じるようになりました。
ゲームや動画視聴で昼夜逆転し、睡眠不足や運動不足
親が在宅勤務で、親子間でストレス
親が失業し、経済的な苦境に陥る
3.2 学校環境の変化
学校環境も大きく変化し、多くのストレスがかかるようになりました。
以下のようなことが要因です。
部活動や運動会、卒業式など行事の停止
無言で給食、合唱の禁止など様々な制限
夏休みは短縮、通常授業は長時間化
(休校期間の遅れを取り戻すため)
3.3 その他の精神的ストレス
代表的な事例として以下のような例があります。
どれも当人にとっては深刻な悩みです。
コロナが怖くて電車やバスに乗れなくなった
近所の人がコロナで死亡した
オンライン授業がストレスで対応できない
4. 親は子どもにどう接すべきか
コロナ禍で親にも大変なストレスがかかっています。
お子さんへの家庭での対応など、物理的な負荷も増えています。
無理を申し上げたくありません。
でも、大切なお子様のために次のことを心がけてください。
親がゆとりの気持ちをもって笑顔でお子様に接するということです。
お子様にとって親が幸せそうなことが一番のストレス解消なのです。
ー 余談 ー
2021年7月14日
MLBの大谷翔平選手がオールスターゲームで二刀流デビュー!
プレーだけでなく「愛される人柄」で大人気です。
テレビで紹介していましたが、ご両親はこんな子育てをされたそうです。
勉強、テレビ、食事、その他すべて「家族一緒にリビング」で
子どもの前では夫婦喧嘩をしない
夫婦は仲良くする
いかがですか?
何かヒントになることが、あったのではないでしょうか。
5. まとめ
コロナ禍で全国の不登校が増加しました。
その主な理由は次の3つです。
■家庭でのストレス…生活の乱れや親子間の軋轢
■学校でのストレス…無言給食、卒業式の中止、等
■コロナのストレス…怖くて電車に乗れない、等
親が子にして欲しいことは、次のことです。
ゆとりの気持ちをもって笑顔でお子様に接することです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
当時の安倍首相が全国一斉休校を発表しました。
全国すべての小学校・中学校・高校が3月2日から春休みまで臨時休業を、という要請でした。
この日が日本の教育界におけるコロナ禍の始まりでした。
大人も子どもも、日本中に大混乱が生じました。
そして、不登校の数が増えていきました。
このコロナ禍において、なぜ不登校が増えたのか。
その理由を分析していきます。
1. 不登校が増えた実感
不登校の相談が増えた。
これは学校の先生、フリースクールの運営者など
殆どすべての関係者が感じています。
しかし正確な数字をすぐに出すのは困難です。
休校期間や分散登校が長く複雑多岐だからです。
しかし参考になるデータがあります。
日本教職員組合が2020年8月から10月にかけて学校にアンケート調査した結果です。
その結果、全体の23%が「不登校が増えた」と回答しました。
内訳は以下の通りです。
小学校 20%
中学校 24%
高校 28%
2. 2020年9月から急増
2020年3月2日から春休みまでの全国一斉休校。
そのあとの休校・分散登校は自治体により異なる対応となりました。
しかし多くの地域で夏休み直前まで休校・分散登校が続きました。
4月から7月の期間に以下のことが生じました。
■不登校の一時的な解消
休校は「学校に来てはいけない」期間です。
だから休校期間は不登校は生じないのです。
■フリースクールの経営難
フリースクールも休校せざるを得なくなりました。
オンラインコースを除き開店休業の状態となったのです。
■問い合わせの停止
不登校問題が一時的に解消しました。
フリースクールの「見学も出来ない」状況。
このためピタっと問い合わせがなくなりました。
9月以降の期間
全国のフリースクールで問い合わせが例年の5割増となりました。
シンプルに休校が終わり、学校が始まったからです。
その他の多くの理由については以下に述べていきます。
3. 不登校が増えた理由
3.1 家庭環境の変化
休校で子どもが家にいることに加え、親も在宅勤務が増えました。
親子の触れ合いが増えるなど良い面もあるのですが
以下のような多くの問題も生じるようになりました。
ゲームや動画視聴で昼夜逆転し、睡眠不足や運動不足
親が在宅勤務で、親子間でストレス
親が失業し、経済的な苦境に陥る
3.2 学校環境の変化
学校環境も大きく変化し、多くのストレスがかかるようになりました。
以下のようなことが要因です。
部活動や運動会、卒業式など行事の停止
無言で給食、合唱の禁止など様々な制限
夏休みは短縮、通常授業は長時間化
(休校期間の遅れを取り戻すため)
3.3 その他の精神的ストレス
代表的な事例として以下のような例があります。
どれも当人にとっては深刻な悩みです。
コロナが怖くて電車やバスに乗れなくなった
近所の人がコロナで死亡した
オンライン授業がストレスで対応できない
4. 親は子どもにどう接すべきか
コロナ禍で親にも大変なストレスがかかっています。
お子さんへの家庭での対応など、物理的な負荷も増えています。
無理を申し上げたくありません。
でも、大切なお子様のために次のことを心がけてください。
親がゆとりの気持ちをもって笑顔でお子様に接するということです。
お子様にとって親が幸せそうなことが一番のストレス解消なのです。
ー 余談 ー
2021年7月14日
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プレーだけでなく「愛される人柄」で大人気です。
テレビで紹介していましたが、ご両親はこんな子育てをされたそうです。
勉強、テレビ、食事、その他すべて「家族一緒にリビング」で
子どもの前では夫婦喧嘩をしない
夫婦は仲良くする
いかがですか?
何かヒントになることが、あったのではないでしょうか。
5. まとめ
コロナ禍で全国の不登校が増加しました。
その主な理由は次の3つです。
■家庭でのストレス…生活の乱れや親子間の軋轢
■学校でのストレス…無言給食、卒業式の中止、等
■コロナのストレス…怖くて電車に乗れない、等
親が子にして欲しいことは、次のことです。
ゆとりの気持ちをもって笑顔でお子様に接することです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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