子どもに発達障害があり不登校に!学校と親のあなたができる対応は?
2021/07/20
発達障害で不登校になったら、親はどうすれば良いでしょうか。
正解は、専門クリニックおよび学校と連携を密にすることです。
どちらが欠けてもいけない車の両輪の関係と考えてください。
発達障害と学校に通う・通わないは、まったく別次元の話です。
発達障害は医学の分野。
不登校は教育の分野。
それぞれの専門家に任せたほうがいいのです。
例えば自閉症スペクトラム障害の子がいたとします。
専門クリニックで薬をもらい、元気が出てきたとしましょう。
しかし、それで急に学校に行く意欲がわく訳ではないのです。
なぜ専門クリニック・学校と連携をとっていくのか。
今から詳しくご説明します。
1. 発達障害の様々な種類
発達障害には行動や認知の特徴で以下の3種類に分類されます。
■ADHD(注意欠如・多動性障害)
注意欠如=ものを忘れやすく
多動性=じっとできず、衝動的に行動する
■ASD(自閉症スペクトラム障害)
自閉=他人とのコミュニケーションがあり、不安やうつになりやすい
■LD(学習障害)
読字障害=文章がうまく読めない
書字障害=感じがうまく書けない
算数障害=計算がうまくできない
これらの特徴を私が、医学的ではない、わかりやすい表現にしてみます。
落ち着きがなさすぎる
ひとりでとじこもる
頭が良いのに勉強で困ることがある
これだけを読むと障害とは思えないですね!
実際、私が小中学生を教えた経験からいえば;
小学生の低学年は落ち着きが無い子だらけですし
思春期になると一人を好む時も生じてきます。
これらの特徴は年齢が上がっていくと解消する場合が多いです。
だから、少しくらいのデコボコなら、気にしすぎないほうが良いと思います。
ただ、それが生活に支障が生じるレベルなら専門クリニックを受診しましょう。
例えば小学校に入ったのに席につけず、ずっと歩き回ったり奇声をあげたり、といったケースです。
これは治療をしなければ、学校でそのまま対応するのは困難です。
専門クリニックで薬を処方され、少し落ち着くこともあるでしょう。
しかし発達障害は、脳の発達過程でのアンバランスから生じた生まれつきの特性とも言われます。
だから、それを抑えるというよりもいかに特性を生かすかを考えるべきです。
それを学校生活で考えるのは学校と家庭の役割であって、クリニックの責任ではありません。
2. 発達障害の生徒への学校の対応方法
まず小学校の入学前の身体検査がキーになります。
身長・体重の測定とか内蔵などの診断だけではありません。
知的発達の度合いもみているのです。
その結果によって発達障害により特別な支援が必要と判断される場合があります。
この場合、教育委員会と相談をして所属学級を決めることになります。
1組、2組のような意味ではなく、一言でいえば特別支援学級に入るかどうか、ということです。
学級は以下のような種類に分かれています。
■通常級(いわゆる普通のクラス)
標準人数は40人(小学校1年生は35人)
■特別支援学級(知的障害あるいは身体障害がある場合など)
標準人数は8人
■通級(通級指導教室)
通常級に在籍し、かつ障害特性にあった個別の指導を受ける
■交流級
特別支援学級に在籍し、ホームルームや給食だけ通常級に参加する
このように学校では、実に様々な組み合わせで特別な支援をする体制にあります。
学級の違いは、優劣ではありません。
その子の特性に適した学級で指導を受けることが大切です。
通常級から特別支援学級に、あるいは特別支援学級から通常級にという学級の変更は有りえます。
また、保護者が希望を申し出ることも可能です。
(通常級ではなく特別な配慮のために特別支援学級を希望するなど)
特別な配慮を受けることは権利であり、普通のことです。
見えにくかったらメガネをかけたり、聞こえにくかったら補聴器をつけるのと同じです。
こういった認識が徐々に世の中に広まってきて、機器も整ってきました。
例えばディスレクシアと呼ばれる発達障害があります。
会話は普通に理解ができて何の不便もない。
だけど文字の読み書きには不自由するという状態です。
でもペンや鉛筆で紙に書くのは苦手でも
タブレットならスラスラ読み書き出来るなら、タブレットを使わせてあげれば良い、ということになります。
こうした個別の特別な配慮が少人数の特別支援学級なら可能なのです。
ー閑話休題ー
ところでハリウッド俳優のトム・クルーズがディスレクシア、ってご存知でしたか?
発達障害だからと言って、それだけで人生の可能性が制限される訳ではないのです。
そんな勇気をもらえる良い実例ですね。
3. 発達障害で不登校への学校の対応方法
この場合対応は学校と家庭の二人三脚と考えてください。
学校は、あくまでも登校した場合に特別支援学級での対応などができます。
不登校の状態では、学校は発達障害に対して支援ができないのです。
では学校がダメならフリースクールに預ければいい?
そういう単純な問題でもないのです。
不登校は複数の原因で生じることが大半です。
(クラス替えで友だちが作れず、部活動の人間関係も悩んで、のように)
その原因の背景として発達障害もある、というのもよくあることです。
(忘れものが多いことを「怠けているから」と避難されたり)
「発達障害だから不登校」という簡単な方程式が成り立たないことになります。
だから学校としては発達障害があるなしの基準ではなく「不登校への対応」をとることになります。
具体的には教育支援センターを紹介したり、フリースクールと連絡をとったり、という行動になります。
4. まとめ
発達障害が心配な場合は「専門クリニック」を受診しましょう。
不登校については「学校」と連携をとりましょう。
発達障害は医学、不登校は教育、という別の分野だからです。
学校は特別支援学級で発達障害について特別の配慮をしてくれます。
不登校は発達障害だけではなく様々な要因が組み合わさって生じます。
学校・教育支援センター・フリースクールと相談しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
正解は、専門クリニックおよび学校と連携を密にすることです。
どちらが欠けてもいけない車の両輪の関係と考えてください。
発達障害と学校に通う・通わないは、まったく別次元の話です。
発達障害は医学の分野。
不登校は教育の分野。
それぞれの専門家に任せたほうがいいのです。
例えば自閉症スペクトラム障害の子がいたとします。
専門クリニックで薬をもらい、元気が出てきたとしましょう。
しかし、それで急に学校に行く意欲がわく訳ではないのです。
なぜ専門クリニック・学校と連携をとっていくのか。
今から詳しくご説明します。
1. 発達障害の様々な種類
発達障害には行動や認知の特徴で以下の3種類に分類されます。
■ADHD(注意欠如・多動性障害)
注意欠如=ものを忘れやすく
多動性=じっとできず、衝動的に行動する
■ASD(自閉症スペクトラム障害)
自閉=他人とのコミュニケーションがあり、不安やうつになりやすい
■LD(学習障害)
読字障害=文章がうまく読めない
書字障害=感じがうまく書けない
算数障害=計算がうまくできない
これらの特徴を私が、医学的ではない、わかりやすい表現にしてみます。
落ち着きがなさすぎる
ひとりでとじこもる
頭が良いのに勉強で困ることがある
これだけを読むと障害とは思えないですね!
実際、私が小中学生を教えた経験からいえば;
小学生の低学年は落ち着きが無い子だらけですし
思春期になると一人を好む時も生じてきます。
これらの特徴は年齢が上がっていくと解消する場合が多いです。
だから、少しくらいのデコボコなら、気にしすぎないほうが良いと思います。
ただ、それが生活に支障が生じるレベルなら専門クリニックを受診しましょう。
例えば小学校に入ったのに席につけず、ずっと歩き回ったり奇声をあげたり、といったケースです。
これは治療をしなければ、学校でそのまま対応するのは困難です。
専門クリニックで薬を処方され、少し落ち着くこともあるでしょう。
しかし発達障害は、脳の発達過程でのアンバランスから生じた生まれつきの特性とも言われます。
だから、それを抑えるというよりもいかに特性を生かすかを考えるべきです。
それを学校生活で考えるのは学校と家庭の役割であって、クリニックの責任ではありません。
2. 発達障害の生徒への学校の対応方法
まず小学校の入学前の身体検査がキーになります。
身長・体重の測定とか内蔵などの診断だけではありません。
知的発達の度合いもみているのです。
その結果によって発達障害により特別な支援が必要と判断される場合があります。
この場合、教育委員会と相談をして所属学級を決めることになります。
1組、2組のような意味ではなく、一言でいえば特別支援学級に入るかどうか、ということです。
学級は以下のような種類に分かれています。
■通常級(いわゆる普通のクラス)
標準人数は40人(小学校1年生は35人)
■特別支援学級(知的障害あるいは身体障害がある場合など)
標準人数は8人
■通級(通級指導教室)
通常級に在籍し、かつ障害特性にあった個別の指導を受ける
■交流級
特別支援学級に在籍し、ホームルームや給食だけ通常級に参加する
このように学校では、実に様々な組み合わせで特別な支援をする体制にあります。
学級の違いは、優劣ではありません。
その子の特性に適した学級で指導を受けることが大切です。
通常級から特別支援学級に、あるいは特別支援学級から通常級にという学級の変更は有りえます。
また、保護者が希望を申し出ることも可能です。
(通常級ではなく特別な配慮のために特別支援学級を希望するなど)
特別な配慮を受けることは権利であり、普通のことです。
見えにくかったらメガネをかけたり、聞こえにくかったら補聴器をつけるのと同じです。
こういった認識が徐々に世の中に広まってきて、機器も整ってきました。
例えばディスレクシアと呼ばれる発達障害があります。
会話は普通に理解ができて何の不便もない。
だけど文字の読み書きには不自由するという状態です。
でもペンや鉛筆で紙に書くのは苦手でも
タブレットならスラスラ読み書き出来るなら、タブレットを使わせてあげれば良い、ということになります。
こうした個別の特別な配慮が少人数の特別支援学級なら可能なのです。
ー閑話休題ー
ところでハリウッド俳優のトム・クルーズがディスレクシア、ってご存知でしたか?
発達障害だからと言って、それだけで人生の可能性が制限される訳ではないのです。
そんな勇気をもらえる良い実例ですね。
3. 発達障害で不登校への学校の対応方法
この場合対応は学校と家庭の二人三脚と考えてください。
学校は、あくまでも登校した場合に特別支援学級での対応などができます。
不登校の状態では、学校は発達障害に対して支援ができないのです。
では学校がダメならフリースクールに預ければいい?
そういう単純な問題でもないのです。
不登校は複数の原因で生じることが大半です。
(クラス替えで友だちが作れず、部活動の人間関係も悩んで、のように)
その原因の背景として発達障害もある、というのもよくあることです。
(忘れものが多いことを「怠けているから」と避難されたり)
「発達障害だから不登校」という簡単な方程式が成り立たないことになります。
だから学校としては発達障害があるなしの基準ではなく「不登校への対応」をとることになります。
具体的には教育支援センターを紹介したり、フリースクールと連絡をとったり、という行動になります。
4. まとめ
発達障害が心配な場合は「専門クリニック」を受診しましょう。
不登校については「学校」と連携をとりましょう。
発達障害は医学、不登校は教育、という別の分野だからです。
学校は特別支援学級で発達障害について特別の配慮をしてくれます。
不登校は発達障害だけではなく様々な要因が組み合わさって生じます。
学校・教育支援センター・フリースクールと相談しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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