フリースクールが無料の学校ではないことを知っていますか?あなたの誤解を解説
2021/06/29
フリースクールは無料の学校という誤解をされている方もいらっしゃるようです。
実際は不登校対応の民間教育施設がフリースクールと呼ばれ、決して無料ではありません。
英語のフリー(free)には、自由の他に無料という意味があります。
そしてスクールは学校です。
だからフリー(無料の)スクール(学校)、つまり無料の学校と定義づけたくなる気持ちも分かります。
では無料の学校でないフリースクールとは何なのか。
分かりやすくご説明していきます。
1. フリースクールとは?
私はアメリカ・ニューヨーク州のコダック社に勤めていたことがあります。
2011年に久しぶりに訪問をして同窓会を行いました。
アメリカ人の彼らに、私の今の仕事は「フリースクールを運営しているよ」と説明しました。
すると皆が一様に「偉いけど、収入はどこから得ているの?生活は成り立つの?」と尋ねるのです。
どうやらフリースクールというのは、アメリカでは収入が少ない家庭のための無償の学校を指すのが一般的のようです。
ということは、まったく意味が噛み合っていない、ということになります。
つまり日本で使っているカタカナ言葉のフリースクールは、別の視点から分類するのが適切のようです。
1.1 教育支援センター
教育委員会が運営する不登校の小学生・中学生の生徒が通うための教育支援センター。
教員あるいは元教員が相談員として常駐するのが普通です。
公的な存在であり、費用は無料ですので、不登校の場合は先ずここを紹介されます。
無料であって先生がいて、最も「無料の学校」に近いイメージだと思います。
登校すると学校の出席日数としてカウントされる場合も多いです。
しかし教育支援センターは学校ではないのです。
教育支援センターは、できた当初は適応指導教室と呼ばれていました。
つまり不登校=学校生活に不適応とみなし、学校復帰を前提とする公的な支援施設なのです。
それは学校から(free)開放された場所という概念とは相容れません。
だから通常は教育支援センターはフリースクールとは呼ばれないのです。
1.2 オルタナティブ(デモクラティック)スクール
こちらのほうが世界的には一般的な名称あるいは分類です。
実際に「世界フリースクール大会」と和訳されているイベントの正式な英語名称は以下のとおりです。
IDEC = International Democratic Education Conference
直訳すれば「世界デモクラティック(民主的)教育大会」となります。
フリースクールがデモクラティックスクールあるいはオルタナティブスクールと呼ばれます。
ではデモクラティック(民主的な)とオルタナティブ(もうひとつの選択肢の)の意味から考えましょう。
民主的とは封建的(上下関係がある)に対立する概念です。
教育において民主的とは先生と生徒が対等な一票をもつ、という意味につながります。
たとえばルールや学ぶ内容を大人が一方的に決めるのではなく、生徒の自主性を尊重することを大切にします。
オルタナティブとは、学校とは異なるもうひとつの選択肢(としての教育)です。
国が教育基本法第一条で定めた「一条校」という学校の定義から離れ独自の理念を徹底して運営する教育施設ということになります。
これらは概念であって教育施設の形態の分類ではないことに注意してください。
教育施設としては、日本でフリースクールという呼び名は、「不登校の小中学生を受け入れる学校ではない民間の有料の教育施設」なのです。
民間ですから当然ながら有料ということになります。
文部科学省ではフリースクールを以下のように定義づけています。
平成27年8月5日 文部科学省調査から
ーーー
小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設
ーーー
1.3 通信制高校のサポート校
通常は公的な不登校支援施設である教育支援センターは高校生を受け入れ対象としていないです。
なぜならば高校は義務教育ではないからです。
中学校で不登校だった生徒には、全日制の高校に進学するには大きな壁があります。
それは、全日制高校で進級するには7割の出席が必要だからです。
だから年間数日のスクーリングを除けば登校の必要性が低い通信制高校は不登校の生徒にはうってつけの存在です。
でも家に閉じこもって一人で勉強を続けるのは大人でも難しいことです。
そういう生徒にとって少ない登校で勉強を教えてもらったり人とのふれあいがある通信制サポート校は、理想的な存在です。
学校ではない自由な居場所、という意味ではフリースクールに分類されることがよくあります。
しかしフリースクールは小中学生が対象、という古いイメージからサポート校をフリースクールに含めない分類方法もよく目にします。
通信制高校のサポート校は有料で、週に通う回数によって様々なコース別の費用になっている場合が多いです。
2. まとめ
フリースクールとは無料の学校のことではないのです。
不登校の生徒を対象にした民間の有料の教育施設を総称していう場合が多いです。
生徒の自主性を重んじ、そして学校とは異なる独自の教育を目指すフリースクールが主流です。
通信制高校のサポート校もフリースクールと言えます。
ただ、小中学生を対象とする教育施設だけをフリースクールと称する分類もあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
実際は不登校対応の民間教育施設がフリースクールと呼ばれ、決して無料ではありません。
英語のフリー(free)には、自由の他に無料という意味があります。
そしてスクールは学校です。
だからフリー(無料の)スクール(学校)、つまり無料の学校と定義づけたくなる気持ちも分かります。
では無料の学校でないフリースクールとは何なのか。
分かりやすくご説明していきます。
1. フリースクールとは?
私はアメリカ・ニューヨーク州のコダック社に勤めていたことがあります。
2011年に久しぶりに訪問をして同窓会を行いました。
アメリカ人の彼らに、私の今の仕事は「フリースクールを運営しているよ」と説明しました。
すると皆が一様に「偉いけど、収入はどこから得ているの?生活は成り立つの?」と尋ねるのです。
どうやらフリースクールというのは、アメリカでは収入が少ない家庭のための無償の学校を指すのが一般的のようです。
ということは、まったく意味が噛み合っていない、ということになります。
つまり日本で使っているカタカナ言葉のフリースクールは、別の視点から分類するのが適切のようです。
1.1 教育支援センター
教育委員会が運営する不登校の小学生・中学生の生徒が通うための教育支援センター。
教員あるいは元教員が相談員として常駐するのが普通です。
公的な存在であり、費用は無料ですので、不登校の場合は先ずここを紹介されます。
無料であって先生がいて、最も「無料の学校」に近いイメージだと思います。
登校すると学校の出席日数としてカウントされる場合も多いです。
しかし教育支援センターは学校ではないのです。
教育支援センターは、できた当初は適応指導教室と呼ばれていました。
つまり不登校=学校生活に不適応とみなし、学校復帰を前提とする公的な支援施設なのです。
それは学校から(free)開放された場所という概念とは相容れません。
だから通常は教育支援センターはフリースクールとは呼ばれないのです。
1.2 オルタナティブ(デモクラティック)スクール
こちらのほうが世界的には一般的な名称あるいは分類です。
実際に「世界フリースクール大会」と和訳されているイベントの正式な英語名称は以下のとおりです。
IDEC = International Democratic Education Conference
直訳すれば「世界デモクラティック(民主的)教育大会」となります。
フリースクールがデモクラティックスクールあるいはオルタナティブスクールと呼ばれます。
ではデモクラティック(民主的な)とオルタナティブ(もうひとつの選択肢の)の意味から考えましょう。
民主的とは封建的(上下関係がある)に対立する概念です。
教育において民主的とは先生と生徒が対等な一票をもつ、という意味につながります。
たとえばルールや学ぶ内容を大人が一方的に決めるのではなく、生徒の自主性を尊重することを大切にします。
オルタナティブとは、学校とは異なるもうひとつの選択肢(としての教育)です。
国が教育基本法第一条で定めた「一条校」という学校の定義から離れ独自の理念を徹底して運営する教育施設ということになります。
これらは概念であって教育施設の形態の分類ではないことに注意してください。
教育施設としては、日本でフリースクールという呼び名は、「不登校の小中学生を受け入れる学校ではない民間の有料の教育施設」なのです。
民間ですから当然ながら有料ということになります。
文部科学省ではフリースクールを以下のように定義づけています。
平成27年8月5日 文部科学省調査から
ーーー
小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設
ーーー
1.3 通信制高校のサポート校
通常は公的な不登校支援施設である教育支援センターは高校生を受け入れ対象としていないです。
なぜならば高校は義務教育ではないからです。
中学校で不登校だった生徒には、全日制の高校に進学するには大きな壁があります。
それは、全日制高校で進級するには7割の出席が必要だからです。
だから年間数日のスクーリングを除けば登校の必要性が低い通信制高校は不登校の生徒にはうってつけの存在です。
でも家に閉じこもって一人で勉強を続けるのは大人でも難しいことです。
そういう生徒にとって少ない登校で勉強を教えてもらったり人とのふれあいがある通信制サポート校は、理想的な存在です。
学校ではない自由な居場所、という意味ではフリースクールに分類されることがよくあります。
しかしフリースクールは小中学生が対象、という古いイメージからサポート校をフリースクールに含めない分類方法もよく目にします。
通信制高校のサポート校は有料で、週に通う回数によって様々なコース別の費用になっている場合が多いです。
2. まとめ
フリースクールとは無料の学校のことではないのです。
不登校の生徒を対象にした民間の有料の教育施設を総称していう場合が多いです。
生徒の自主性を重んじ、そして学校とは異なる独自の教育を目指すフリースクールが主流です。
通信制高校のサポート校もフリースクールと言えます。
ただ、小中学生を対象とする教育施設だけをフリースクールと称する分類もあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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