フリースクールの費用を教えます!文部科学省データより詳しく費用を解説
2021/06/22
フリースクールの平均費用は月に約3万3千円というのが文部科学省のデータで出ています。
しかし、一言でフリースクールと言っても大小様々なフリースクールのスタイルがあります。
フリースクールについての文部科学省のデータを見てみます。
そしてフリースクールの実態について把握しておきましょう。
1. 平均的費用とスタイル別の費用
フリースクールは定義が定まっていないために分かりにくいです。
なぜならば、フリースクールは法的根拠がない存在だからです。
だから、リビング一間のフリースクールからスタートすることも可能です。
でも、フリースクールの費用について、だいたいの見当はつけておきたいですね。
平均的な費用とスタイル別の費用を見てみましょう。
1.1 文部科学省調査の費用
平成27年(2015年)文部科学省によるフリースクールの調査が行われました。
以下は費用についての抜粋です。
文部科学省平成27年 義務教育段階の子供が通う民間の施設・団体に関する調査調査からの抜粋
ーーー
月額の会費(授業料)は、1~3万円・3~5万円とする団体・施設がそれぞれ4割弱、平均額は約3万3千円
ーーー
この調査結果で、以下のようなことが分かります。
公立学校では無償の義務教育だが、民間フリースクールではそれなりの費用がかかる
平均費用は月額約3万3千円と、決して小さくない
しかしこれらは、全体の平均に過ぎませんし、民間の施設・団体に絞ったデータです。
いわゆる民間以外の選択肢についても見てみましょう。
1.2 公的な不登校支援施設の費用
公的な不登校支援施設は基本的に無料です。
義務教育は無償という憲法の理念があるからです。
学校内での保健室登校あるいは特別に用意された部屋も入りづらい…
つまり、学校に行くこと自体に抵抗感がある場合。
この場合、学校の外に居場所を求めるしかありません。
学校外で不登校の小中学生が行く場所は、まず教育支援センターがあります。
これは各地の教育委員会が運営する施設です。
場所は公民館の一部や不登校対応の専用施設など、公的な施設内を利用します。
名称について、教育支援センターは、かつては適応指導教室と呼ばれていました。
しかし、登校に不適応すなわち悪いことのようなイメージを与えるため、徐々に教育支援センターに統一されてきています。
養護学校が特別支援学校に名前を変えてきているのと似ています。
教育支援センターは費用は無料です。
基本的に小中学校の教員あるいは元教員が常駐しているので安心です。
教育支援センターに通うことは、多くの場合、学校への出席とみなされる、という利点もあります。
このように良いことだらけの教育支援センターですが、ここへ通うことを拒否する生徒も多いです。
なぜ教育支援センターに通うのを嫌がるか?
それには明らかな理由があります。
かつて適応指導教室とよばれたように、適応を指導するのが基本的な目的だからです。
つまり学校に復帰させようという意図があり、指導を行うからです。
言うなれば不登校というスタイルを否定している前提があるので、過ごしにくさを感じるわけです。
逆に言えば、教育支援センターに行きたくない、だからこそ民間のフリースクールが生まれた、とも言えます。
1.3 スタイル別民間施設の費用
教育支援センターを除けば、すべてが民間施設になります。
学校でたとえれば、公立に対して私立の学校があるのと同じです。
私立の学校は宗教系もあれば進学系もあれば、実に様々です。
フリースクールも全く同じで、簡単に言い切ることは不可能です。
あくまでもイメージをつかむ手助けとしてタイプ分けをしてみます。
1.3.1 居場所提供型スクール
費用は月に数千円から数万円まで多様。
居場所提供型スクールは教育支援センターの民間版のような存在です。
個人やNPOが運営し、週に何日か、あるいは自由登校制です。
子供たちが自由にゲームをしたり、勉強をしたり、思い思いに過ごす運営が多いようです。
格安で月に数千円の会費とか、イベントに参加する毎に少額の参加費、などの運営もあります。
しかし学校ではないので補助金などはなく、月額3万円を超える場合も少なくないようです。
1.3.2 デモクラティックスクール
月額で数万円はかかるところが多いようです。
子どもと大人が対等な関係で、子どもの主体性を尊重して運営するスタイルです。
サドベリースクールがこの方式で知られています。
子ども主体で何事も決めるため、同じサドベリースクールでもルールや運営が異なってきます。
様々な運営があって一概には言えませんが、月額で数万円かかることも見込んでおきましょう。
1.3.3 ホームスクール
費用は教科書・参考書代だけで済ますことも可能です。
その名の通り、家庭の方針で学校に行かないで学ばせるという方法です。
日本ではまだ珍しいですが、アメリカではホームスクーリングの団体や、ホームスクーリング用の教科書なども存在しています。
コロナ禍で遠隔授業が一般的になってきた中で、ホームスクールは今後伸びていくかもしれません。
費用はもっともかからないと言えるかもしれませんし、団体割引などがないだけ、逆に費用が余計にかかる場合もあるでしょう。
1.3.4 サポート校
週1~週5と様々なコースがあり、費用は年間10万円~100万円まであります。
通信制の高校生が学習指導や進路指導を受ける施設がサポート校です。
サポート校は高校生が対象です。
一般的にはフリースクールは般的に小中学生を対象とした施設をいいますので、矛盾しているようにも見えます。
しかしフリースクールの定義が無いために、サポート校もフリースクールに分類される場合があります。
サポート校は基本的に通信制の高校生にとっての塾のような存在です。
塾には1対1もあれば、一斉指導もあれば、オンラインんタイプもあり、費用は千差万別です。
2. まとめ
費用が最も安いのは、無料の公的機関である教育支援センターです。
家で完結するホームスクーリングも格安ですが、保護者の時間的・物理的負担が大きいです。
その他の民間フリースクールは運営方式も費用も千差万別で、単純比較ができません。
ただ文部科学省の調べでは平均月額3万3千円くらいの費用負担になります。
そもそもフリースクールの定義がないため、体系的にきちんと分類するのは難しいです。
実際の費用は個々のフリースクールとしっかり確認をとってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
しかし、一言でフリースクールと言っても大小様々なフリースクールのスタイルがあります。
フリースクールについての文部科学省のデータを見てみます。
そしてフリースクールの実態について把握しておきましょう。
1. 平均的費用とスタイル別の費用
フリースクールは定義が定まっていないために分かりにくいです。
なぜならば、フリースクールは法的根拠がない存在だからです。
だから、リビング一間のフリースクールからスタートすることも可能です。
でも、フリースクールの費用について、だいたいの見当はつけておきたいですね。
平均的な費用とスタイル別の費用を見てみましょう。
1.1 文部科学省調査の費用
平成27年(2015年)文部科学省によるフリースクールの調査が行われました。
以下は費用についての抜粋です。
文部科学省平成27年 義務教育段階の子供が通う民間の施設・団体に関する調査調査からの抜粋
ーーー
月額の会費(授業料)は、1~3万円・3~5万円とする団体・施設がそれぞれ4割弱、平均額は約3万3千円
ーーー
この調査結果で、以下のようなことが分かります。
公立学校では無償の義務教育だが、民間フリースクールではそれなりの費用がかかる
平均費用は月額約3万3千円と、決して小さくない
しかしこれらは、全体の平均に過ぎませんし、民間の施設・団体に絞ったデータです。
いわゆる民間以外の選択肢についても見てみましょう。
1.2 公的な不登校支援施設の費用
公的な不登校支援施設は基本的に無料です。
義務教育は無償という憲法の理念があるからです。
学校内での保健室登校あるいは特別に用意された部屋も入りづらい…
つまり、学校に行くこと自体に抵抗感がある場合。
この場合、学校の外に居場所を求めるしかありません。
学校外で不登校の小中学生が行く場所は、まず教育支援センターがあります。
これは各地の教育委員会が運営する施設です。
場所は公民館の一部や不登校対応の専用施設など、公的な施設内を利用します。
名称について、教育支援センターは、かつては適応指導教室と呼ばれていました。
しかし、登校に不適応すなわち悪いことのようなイメージを与えるため、徐々に教育支援センターに統一されてきています。
養護学校が特別支援学校に名前を変えてきているのと似ています。
教育支援センターは費用は無料です。
基本的に小中学校の教員あるいは元教員が常駐しているので安心です。
教育支援センターに通うことは、多くの場合、学校への出席とみなされる、という利点もあります。
このように良いことだらけの教育支援センターですが、ここへ通うことを拒否する生徒も多いです。
なぜ教育支援センターに通うのを嫌がるか?
それには明らかな理由があります。
かつて適応指導教室とよばれたように、適応を指導するのが基本的な目的だからです。
つまり学校に復帰させようという意図があり、指導を行うからです。
言うなれば不登校というスタイルを否定している前提があるので、過ごしにくさを感じるわけです。
逆に言えば、教育支援センターに行きたくない、だからこそ民間のフリースクールが生まれた、とも言えます。
1.3 スタイル別民間施設の費用
教育支援センターを除けば、すべてが民間施設になります。
学校でたとえれば、公立に対して私立の学校があるのと同じです。
私立の学校は宗教系もあれば進学系もあれば、実に様々です。
フリースクールも全く同じで、簡単に言い切ることは不可能です。
あくまでもイメージをつかむ手助けとしてタイプ分けをしてみます。
1.3.1 居場所提供型スクール
費用は月に数千円から数万円まで多様。
居場所提供型スクールは教育支援センターの民間版のような存在です。
個人やNPOが運営し、週に何日か、あるいは自由登校制です。
子供たちが自由にゲームをしたり、勉強をしたり、思い思いに過ごす運営が多いようです。
格安で月に数千円の会費とか、イベントに参加する毎に少額の参加費、などの運営もあります。
しかし学校ではないので補助金などはなく、月額3万円を超える場合も少なくないようです。
1.3.2 デモクラティックスクール
月額で数万円はかかるところが多いようです。
子どもと大人が対等な関係で、子どもの主体性を尊重して運営するスタイルです。
サドベリースクールがこの方式で知られています。
子ども主体で何事も決めるため、同じサドベリースクールでもルールや運営が異なってきます。
様々な運営があって一概には言えませんが、月額で数万円かかることも見込んでおきましょう。
1.3.3 ホームスクール
費用は教科書・参考書代だけで済ますことも可能です。
その名の通り、家庭の方針で学校に行かないで学ばせるという方法です。
日本ではまだ珍しいですが、アメリカではホームスクーリングの団体や、ホームスクーリング用の教科書なども存在しています。
コロナ禍で遠隔授業が一般的になってきた中で、ホームスクールは今後伸びていくかもしれません。
費用はもっともかからないと言えるかもしれませんし、団体割引などがないだけ、逆に費用が余計にかかる場合もあるでしょう。
1.3.4 サポート校
週1~週5と様々なコースがあり、費用は年間10万円~100万円まであります。
通信制の高校生が学習指導や進路指導を受ける施設がサポート校です。
サポート校は高校生が対象です。
一般的にはフリースクールは般的に小中学生を対象とした施設をいいますので、矛盾しているようにも見えます。
しかしフリースクールの定義が無いために、サポート校もフリースクールに分類される場合があります。
サポート校は基本的に通信制の高校生にとっての塾のような存在です。
塾には1対1もあれば、一斉指導もあれば、オンラインんタイプもあり、費用は千差万別です。
2. まとめ
費用が最も安いのは、無料の公的機関である教育支援センターです。
家で完結するホームスクーリングも格安ですが、保護者の時間的・物理的負担が大きいです。
その他の民間フリースクールは運営方式も費用も千差万別で、単純比較ができません。
ただ文部科学省の調べでは平均月額3万3千円くらいの費用負担になります。
そもそもフリースクールの定義がないため、体系的にきちんと分類するのは難しいです。
実際の費用は個々のフリースクールとしっかり確認をとってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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