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通信制高校の転入と編入の違いは?卒業時期にも影響する重要ポイント

2021/06/16

通信制高校への転入は現役の高校生が転校することです。
編入は中退した生徒が入り直すことです。

転入というのは一般的によく使われる言葉ではありません。
編入が転入の意味を含んでおり、混同して使われても普通は問題ないと言って差し支えありません。

しかし、通信制高校に移る際には転入と編入の違いは卒業時期にも影響します。
だからことでしっかりと転入と編入の違いを理解しておいてください。

なお、転入とは転入学の略語であり、編入とは編入学の略語です。

1. 転入と編入の違い

転入とはいわゆる転校のこと、と考えてまったく差し支えありません。
編入も学校を移る(通信制高校に入学する)ことです。
しかし、編入は高校在籍期間が中断した空白期間があるのが特徴です。

具体的に以下の例を見ていただければ理解しやすいでしょう。

転入: 高2の3月31日まで全日制高校の生徒で、4月1日から通信制高校に移る
編入: 高2の2月28日まで全日制高校の生徒で、4月1日から通信制高校に移る
===>高2の3月1日~3月31日は、高校に在籍していない、空白期間
では、なぜ上記の違いで編入にデメリットがあるのか?
それを今からご説明します。

1.1 編入のデメリットとは

通信制高校を卒業する条件の一つに、3年間高校に在籍する、ということがあります。
正確に言えば前籍校を含めて合計36ヶ月在籍する、ということです。

上の例で見てみましょう。

転入:3月末まで前籍校で24ヶ月在籍、4月から来年3月末まで通信制高校で12ヶ月在籍
編入:2月末まで前籍校で23ヶ月在籍、4月から来年3月末まで通信制高校で12ヶ月在籍
その結果、卒業時期はどうなるでしょうか?

転入:来年3月末、同級生と同じ18才の春に卒業
(在籍合計が24+12=36ヶ月あるから)
編入:来年9月末、同級生から半年遅れの卒業
(在籍合計が3月末では23+12=35ヶ月しかないから)
いかがですか?
1ヶ月の違いで半年の卒業遅れとは、怖いですね。

進学への影響では、日本では大学・専門学校の秋入学は殆どないので…
実質的に卒業が1年遅れ、という大変なデメリットが生じるわけです。

1.2 編入を避ける方法

1年遅れというのは一生影響します。
編入は絶対に避けるようにしてください。

では、どうすればいいか?
答えは一つです。
高校を退学しない、これが最重要ポイントです。

高校を退学しないで通信制高校に移る(=転入する)ステップは以下の通りです。

在籍する高校を辞める事情が生じる(退学しない)
通信制高校を探す(退学しない)
通信制高校への転入手続きを行う
逆に、してはいけない例は以下の通りです。

在籍する高校を辞める事情が生じる
退学する
通信制高校を探し始める
お分かりいただけましたでしょうか。
高校を辞めたいのに辞めないのは、とても辛いことかもしれません。

でも高校を退学しないでください。
学校を休んでいても籍はあります。
いくら休んでも籍は置いておくのが大切です。

1.3 編入より転入を目指そう

結論をお伝えします。
全日制高校から通信制高校に移る場合、転入を目指すことを強くおすすめします。

ここまで読んでくださったあなたは、その理由がもうおわかりですね。
転入ならば18才の春で卒業できるからです。

逆に編入では半年遅れ、実質的に卒業が1年延期になってしまいます。
だから高校を辞めたくなっても決して高校は中退しない、そして転入できる通信制高校を探してください。

2. まとめ

今いる高校を辞めて通信制高校に入るには転入で入ることが大切です。
同級生と同じ18才の春で卒業できるからです。

高校を一度退学してしまうと編入学しかできません。
編入学では卒業が同級生より半年以上遅れる問題が生じます。

つらくても高校は退学しないでください。
退学する前に通信制高校を探すことを強くおすすめします。

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