通信制高校での単位の引き継ぎは?

2021/06/14

通信制高校に転編入(転入または編入)するのは不安だらけのことでしょう。
特に今までに修得した単位がどうなるのか、気になるところです。

単位の引き継ぎは卒業時期にも関わる大切なポイントです。
全体像からわかりやすくご説明しますのでお付き合いくださいね。

通信制高校に転編入(転入または編入)するのは不安だらけのことでしょう。
特に今までに修得した単位がどうなるのか、気になるところです。

単位の引き継ぎは卒業時期にも関わる大切なポイントです。
全体像からわかりやすくご説明しますのでお付き合いくださいね。

1. 単位の引き継ぎ

なぜ単位の引き継ぎが卒業時期に関わってくるのか?
それは高校の卒業条件と関連しているからです。

また単位の引き継ぎについて全日制高校と通信制高校では異なります。
その違いについても見ていきましょう。

1.1 高校を卒業する条件

高校を卒業するには、次の3つの条件を満たす必要があります。
これは文部科学省が学習指導要領で定めているルールです。
従って、すべての高校が遵守しなければなりません。

3年間以上高校に在籍すること
74単位以上を修得すること
特別活動に30時間参加すること
3年間以上在籍、というのは分かりやすいですね。
特別活動とは入学式や健康診断など教科学習以外の活動です。
3年間で30時間をこなすのは、難しいことではありません。

卒業の最大のポイントは、明らかに「74単位の修得」ということになります。
仮に全日制高校に入学して1年間で30単位を修得したとします。

すでに修得した30単位を活かせる場合。
卒業までに残り44単位(卒業に必要な77単位 – 30単位)を修得すれば卒業できる、というわけです。

もしも修得した30単位を活かせない場合。
移った高校で丸々74単位を修得する必要があります。

この違いは大きいですね。
へたをしたら卒業が1年延びることにもつながるでしょう。

実際はどうなるのか、全日制高校と通信制高校の違いを見てみましょう。

1.2 全日制高校に移る場合

全日制高校に移る場合。
結論からいえば、今まで修得した単位は活かせないです。

なぜなら、全日制高校は基本的に転学を認めていないからです。
(海外から帰国とか転居など、特別な事情で認められる場合もあります)

だから、他の全日制高校に入り直すには再び入学試験を受ける必要があります。
つまり1年生として0単位から再スタートする、というわけです。

1.3 通信制高校に移る場合

通信制高校の場合。
今までに修得した単位をそのまま活かせるのが原則です。

現役の高校生が通信制高校に移ることを転入学といいます。
いわゆる転校と理解して結構です。
一度高校を中退した状態で通信制高校に入るのは編入学といいます。

転編入の手続き書類のひとつとして
調査書または単位修得証明書が必要です。

単位を修得した証明を必要とするのはなぜか?
それは、卒業に必要な修得単位数として参入するためです。

だから今まで頑張って単位を修得した努力が無駄にならない。
そして18才の春、つまり中学校の同級生に遅れないで卒業できる可能性が高い。
これぞまさに通信制高校の大きなメリットの一つです。

2. まとめ

基本的に全日制高校には転編入がありません。
入学試験を受け直して0単位からやり直しをするしかありません。
だから今まで努力して修得した単位が無駄になります。

通信制高校には転編入という制度があります。
今までに修得した単位は、卒業に必要な単位に算入されます。

だから18才の春に卒業できる可能性が高くなる。
これが通信制高校の大きなメリットの一つです。

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